Agile Australia 2018に参加して恥を捨ててきた
経緯などは以下に書いていますが、6月18,19日にメルボルンで開催されたAgile Australia 2018に一人で参加して来ました。
1日目のプログラムは全て1トラックでのキーノートだったのですが、そのうちJessie Shternshusさんによるものが自分にとって貴重な体験となったので紹介します。
アンラーニング
そのキーノートは「Unlearning: The challenge of change」と題されたものでした。Unlearning(アンラーニング)とは「身につけたことを意識的に忘れること」を意味します。個人で、チームで、組織で、何か新しいことを身につけたり変化を起こそうとする時、すでに身につけていることが足枷になることがあります。そんな時はアンラーニングが必要だよね、というわけです。
英語を壁に感じてうまく参加できず
キーノートの中で「アンラーニングについて体験してみよう」ということで小さなゲームがありました。その内容は「2人で対面して、片方の人が空中に1,2,3...と順に指で数字を書き、もう片方の人が相手の動きをなぞる」というもの。後者の人は自分が数字を書くという意識を忘れないと、相手の動きにうまく追従できません。
It is hard to let go of habits and try something new. #unlearning #AgileAus #AgileAus18 #mindset #ctrlshift #spacenumbers pic.twitter.com/RXaIEbHbAo
— Jessie Shternshus (@TheImprovEffect) 2018年6月22日
さぁやってみましょう、ということでその場にいる人でペアを組みました。ですが私はゲームの説明(英語)を聞き取れず、相手に「ごめんなさい、説明を理解できなかった。」と伝える羽目に。相手の人が「そんなの気にしなくていいよ。私が言う通りにやってみて。」と言ってくれて助かったのですが、実はオーストラリアに来てからずっと「英語が思うように聞けない、話せない、恥ずかしい」という意識に囚われていたんです。
恥を捨てようと決める
このキーノートの中で別の儀式がありました。それは「配られた紙に自分がアンラーニングしたいものを書いて、紙飛行機にして飛ばしてしまおう」というもの。
A fun moment from #agileaus, led by @TheImprovEffect pic.twitter.com/CmRxGbIub8
— Gabor Devenyi (@DevTestRepeat) June 19, 2018
で、この時に思ったんです。自分は英語に対する苦手意識を捨てたい。そんな感情は忘れて、もっとコミュニケーションを取らなきゃ、と。
恥を恐れず英語で話しかけてみた
キーノートの中で「アンラーニングのためには習慣や行動を変えることが必要」と言われていたので、「明日は自分から色んな人に話しかけてみよう」と決めました。全く準備なしだと怖気付きそうだったので、声の掛け方や話す話題を寝る前に準備。翌日は休憩時間の度に来場者に話しかけました。
これは話しかけた相手の方と記念撮影したものです。写真を撮っておくことで「自分は恥を捨てて話しかけた」という記憶になるかな、と思ったので。
いざ話しかけてみると「英語上手に話せているよ!」とか「それは勇気あるチャレンジだね!」などと言われ、オーストラリアのアジャイルコミュニティの皆さんに暖かく受け入れていただけました。
アジャイルには学び続ける姿勢が不可欠だと思います。2日目のセッションではキャロルドゥエック氏のGrowth Mindsetを紹介するものもありました。私が話しかけた人たちは、学びを歓迎する「しなやかマインドセット」を体現されていたのかもしれません。
その他の様子
以上、初めての海外カンファレンス参加で感じたことを書いてみました。次に参加する時は講演内容の理解や交流をもっとできるように英語力を高めていくぞ、と。
最後に現地の写真をいくつか貼っておきますね。