プログラミング教材Osmo Coding Awbieが楽しい
先日CoderDojo横浜という子どものためのプログラミングコミュニティに娘2人1と参加しました。そこで体験したOsmo Codingという教材が面白かったので自分でも購入した、という話です。
Osmo Coding Awbieってどんなもの
iPad2アプリ上のキャラクターを操作してイチゴや宝箱を集めるというゲームです。キャラクターの操作はiPadを触ってではなく、iPadの前にブロックを並べて指示します。
私も娘たちも冒頭のCoderDojoで初めて触れたのですが、すぐ気に入って「またやりたい!」と好評でした。
この教材から感じるプログラミングの要素
仕事でプログラミングに携わり、これから自分の子供が学校でプログラミングを学ぶことになる私ですが、正直まだ「プログラミング教育」というものにピンと来ていません。ですがこの教材は「そうそう、プログラミングってこういうものだよね」と感じさせてくれるものでした。例えば以下のようなことです。
コンピュータに何かをやってもらう
プログラミングとは、コンピュータが理解できる言葉(プログラミング言語)を書いて何かの処理を実行させること、と言えます。そのためには、
- コンピュータにやってほしいことを思い浮かべる
- それをコンピュータが理解できる形で伝える
ことが必要です。Coding Awbieは「キャラクターをこういう道順で動かしたい」「それを伝えるにはブロックをこう並べて...」と考えて手を動かすので、これらのことを自然と学べるように感じました。
順序立てる、効率を考える
Coding Awbieは「イチゴを拾うと得点をもらえる」ゲームなのですが、1回の命令でたくさんのイチゴを拾うと、1つずつ拾うより高い得点となります。なので「歩く」「ジャンプする」「拾う」といったブロックを組み合わせて、順序良く並べる必要があります。またブロックの数は限られているので、「繰り返し」を使うなど効率を考えながら遊ぶことになります。これらは実際にプログラミングをする際にも必要な考え方です。
トライ&エラー
キャラクターを動かす方向や歩数を間違えると池に落ちてしまい思うように進めません。しかしゲームオーバーになったりはせず、1歩手前に戻るだけです。子供が失敗を恐れずトライ&エラーを繰り返せる、ほのぼのとした雰囲気を感じます。
初めての教材として良いのでは?
うちの娘たちには以前スクラッチジュニアと、その解説本を与えて遊ばせていました。スクラッチも良いものだと思うのですが、うちの娘たちの使い途はもっぱら「お絵かき」。プログラミングを学んでもらうためには、もっとしっかり課題を与える、サポートする必要があるよなぁ、と思っていました。 Coding Awbieはゲームを遊びながらプログラミングに必要な考え方を体験できるので、初めての教材として良いではないか?と感じています。 3
購入について
Coding Awbieで遊ぶにはiPadの他に、
- コーディングブロック
- Osmoベース(スタンドと反射板)
が必要です。日本での販売はApple Storeのようですが、Osmoベースの単体販売がみつからなかったので開発元のウェブサイトから「ゲームとiPad用Osmoベース」を購入しました。配送料込みで $102.99。これを高いと思うか安いと思うかは人それぞれだと思いますが、子供が遊びなら自然と学べるなら良い買い物なんじゃないかな?4 ちなみに注文から到着まで20日くらいかかりました。
最後に
「プログラミング教育」の意義はプログラミングそのものができるようになることよりも、プログラミングに(そしてIT技術が当たり前となった現代に)必要な考え方や能力が身につけられることだと私は捉えています。Coding Awbieはそれを助けてくれる素敵な教材だと感じたので紹介させていただきました。ではでは。