シャドーイングを2ヶ月弱やってみた
TOEIC L&Rを2回受けたのですが、特にリスニングが自信を持って回答できず当てずっぽうな状態でした。 そこでリスニング力を高めたいと思いシャドーイングをやってみた、という話です。
参考にした本
具体的なやり方を知らなかったので以下の本を参考にしました。
この本では次の7つのステップを段階的にトレーニングする「タニケイ式シャドーイング」というやり方が紹介されており、この通りやることにしました。
- リスニング
- 英文スクリプトを見ないで、1回音声を聞く
- ディクテーション
- 音声を聞き、聞こえた単語を書き取る
- 黙読理解
- 英文スクリプトを黙読し、内容を理解する
- 音読
- 速音読、中速音読、普通音読と、3回音読する
- リピーティング
- 音声を聞き、1文ずつ真似して繰り返す
- オーバーラッピング
- 音声と自分の声を重ねて、同時に話す
- シャドーイング
- 聞こえた音声のすぐ後ろを追いかけるように話す
どのようにやったか
教材
音声と英文スクリプトが必要なので以下のTOEIC問題集を使うことにしました。
特にリスニングのPART3(複数人の会話)が苦手だったので、自分にとって適度な難易度だろうと考えました。 タニケイ式シャドーイングの本では他にもおすすめ教材が紹介されています。
かけた時間
10月4日から11月27日までのだいたい毎日、1日に30〜45分ほどトレーニングしました。問題集の1番から7つのステップを順番にやって、また次の問題で7ステップ、という繰り返し。
音読・リピーティング・オーバーラッピング・シャドーイングは朝に。リスニング・ディクテーション・黙読理解は夜にやることが多かったです(家族がいない朝の時間に気兼ねなく発音練習)。
音声の再生方法
これも本で紹介されていたAudipoアプリを使いました。
apps.apple.com再生速度の変更や任意範囲のリピート再生が便利です。
やってみて感じたこと
リスニング・ディクテーション
- 文字としては知っている単語だけど、音声を聞いてもその単語と分からないことがある
- 単語そのものの発音理解があやふやだったり、リンキングやリダクションといった音声変化で分からなかったり
- 「この後に目的語が来るはず」といった推測をしながら聞いているように思うので、当然ながら文法理解も大事
- TOEICの問題は国籍や性別などのバリエーションがあって良い
リピーティング
- 「自分の発音違うな」とか「ここで音が繋がるのか」といったことが分かる
オーバーラッピング
- リピーティングでOKと思っても、オーバーラッピングで発音の違いに気づくことがある
- 最初から同じスピードで発音することは無理だったので、0.7倍速くらいからだんだんスピードを上げた
- それでも「0.8倍速がやっと」という部分もあった
- この「速く読もうとする」トレーニングが効果的だったように思う
- 1語1語読んだら間に合わないので塊で読む癖がつく
シャドーイング
- 音声を聞く意識と、それをそのまま発音する意識を並行させるイメージ
- 前のステップができていないとできない
- 聞いている時に「今の単語は何だ?」と気になると途端に喋れなくなる
- 繰り返しているうちに文を覚えてしまう(聞くことではなく記憶に頼ってしまう)ので、そうなったら別のことをやる
本に各ステップのコツが書かれているので、トレーニングして疑問があったら繰り返し本を参照しました。
その後TOEICを受けてみて
11月28日に再度TOEIC L&Rを受けました。試験当日は以前より自信を持って回答できたように思います。また以前は時間切れで10問ほど解けなかったリーディングも最後までできました。読むスピードが上がったのかな。
そして試験の結果ですが、それぞれ過去最高点を取ることができました😃
- リスニング: +60点
- リーディング: +25点
- 全体: +90点
点数アップはTOEIC問題集を使った影響もあるかもしれませんが、自分としては今回のトレーニングでリスニング力・リーディング力が少し向上したと感じています。
まとめ
というわけで2ヶ月弱シャドーイングをやってみましたが、
- 「聞ける」ためには「喋る」トレーニングが有効
- 自分が発音できる(音声として使える)英語が増えると聞く力もアップする
- ネイティブと同じような発音・スピードでできるようにトレーニングする
- トレーニング、2ヶ月くらいから効果がありそう
- 1ヶ月しかやらなかったら今回の結果は出ていないだろうな
という実感を得ました。何かの参考になれば幸いです。